キャブレターからの移り変わり

バイクで2サイクルモデルが絶えはじめた
2000年代初め、バイクにもインジェクション化の
波が押し寄せてきました。
もともとバイクは自動車と違って始動性を求められる
ものではないので、安価なキャブレターが用いられ
てきました。
環境性能の向上をめざしてインジェクション化が
法律による規制によって少しずつ浸食してきたころ、
平成18年規制によってキャブレターは
生きていくことができなくなりました。
それはそれで残念ではありますが、これも時代の
流れと割り切るべきなのではないかと思います。
初期のころのインジェクションは値段が高くなる
ため、一部の高級車種にのみ採用されていましたが、
そういう車種に限って排気量が大きく、ドンつき
さを克服できなかったり、ピーキーな特性になって
しまったりとリニアな特性のキャブレターには
およびもつかないところでした。
初めて採用されたのはホンダ・CBR1100XXスーパー
ブラックバードだったような気がします。
ところが、2000年半ばになってくるとマイコン
の採用によって、キャブに負けないリニアな特性と、
完全なる始動性、最良の空燃費を実現できるように
なりました。
これにより、バイクの電子化がすすみ、スロットル
センサーやO2センサーなど電子部品のかたまりの
ようになっています。
以前のバイク屋では手をだせないようなブラック
ボックスになってしまいました。
(その分、こわれにくくなりましたが)
70~80年代の荒削りのバイクはもう二度と
出てこないかと思うと寂しくはありますが、
今後はどんなユーザーに対してもフレンドリー
な特性をもち、かつ環境にもやさしい乗り物に
なっていくことでしょう。
バイクに関するコラム集
- コラム1:バイクの社会的背景
- コラム2:教習所のすすめ
- コラム3:原付について
- コラム4:ツーリング楽しみ方
- コラム5:バイクに携わる仕事
- コラム6:バイク整備のやり方
- コラム7:バイク燃費への考察
- コラム8:タイヤとタイヤ交換
- コラム9:バイク車検について
- コラム10:サイレンサーとマフラー
- コラム11:CB400バージョンの見分け方
- コラム12:インジェクションとキャブレター
- コラム13:インジェクションとキャブレター②
- コラム14:すり抜けは違反なの?
- コラム15:初心者のバイク試乗
- コラム16:ライダーと野宿
- コラム17:胸部パッドを代用作成
- コラム18:スーパースポーツというジャンル
- コラム19:バイクレストアを楽しむ日々
- コラム20:ロイヤルエンフィールドという名前
- コラム21:オートバイとレーシック
- コラム22:ライダーの休息場所
- コラム23:バイクのタンデム
- コラム24:ライダーのマナーと道徳
- コラム25:2ストロークは男のロマン
- コラム26:バイク盗難に対する防犯グッズ
- コラム27:キックスターターを懐かしむ
- コラム28:カワサキ・ニンジャの称号
- コラム29:偽物にご注意①~ヤフネーゼを買ってみた~
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- コラム31:バイク燃費を研究する
- コラム32:オートバイ用品を安く買うには
- コラム33:バイクで転倒してしまったら
- コラム34:携帯電話の功罪
- コラム35:バッテリーは消耗品
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- コラム40:新車の儀式
- コラム41:走行中に会話したい!~インターコムについて~
- コラム42:ライダーの便利アイテム
- コラム43:エンジンガードは必要か?
- コラム44:リコール体験記録
- コラム45:オートバイメーカー各社を評価してみた
- コラム46:オートバイ雑誌のレビュー
- コラム47:史実:オートバイが悪いのか
- コラム48:オートバイのタイプ選び
- コラム49:バイクにどこまで許せるか
- コラム50:車検:排気ガスNG考察①
- コラム51:車検:排気ガスNG考察②
- コラム52:激安バッテリーに関する考察
- コラム53:オートバイカスタム好き好き
- コラム54:オートバイの歴史
- コラム55:バイク任意保険の選び方