新車の慣らし運転について
新車の慣らし運転としてまずショップ店員にアドバイスを
受けるのは、”エンジンの回転数を上げすぎないように”と
言われると思います。
これはエンジン内部のパーツが新品なためにシリンダー内で
こすれる部分の磨耗が始まるために、金属のスラッジを発生して
あたりをよくする作業のことです。またオイルの流れも完全に
循環しておらず摩耗が激しくなって
あまりに高い回転でこするとシリンダー内部が損傷して
しまうので高い回転を避けているわけです。
また1000km走った時点でオイル交換を推奨しているのは、
このスラッジを取り除くためです。
この慣らしを一気走りで済ませる人もいますが、シリンダーや
ピストンなどの慣らしは一気走りで出来ますが、シフトチェンジは殆ど
トップギアに入ったままなので、クラッチ・ミッションの慣らしが
できないのでこれはおススメできません。
ブレーキパッドの慣らしは新品はパッド表面の整えられた
部分でブレーキディスクをはさむので(アタリがついていないという)、
ブレーキのききがよくない傾向があります。
強めにかけることはせず、ジワ~~~っと長めにかけるように
します。
またタイヤはよく「皮むき」などと呼ばれる作業。
これはタイヤの製造完了において「型」から外しやすくする
ために表面に剥離剤が付着しています。
これが滑りやすいために、タイヤを少し磨耗させることによって
この剥離剤を除去しようというものです。
フロントフォークやリヤサスペンションは新品のときは
サスペンション能力が低く動きが悪いです。
これは内部のオイルやガスの流動性が悪いのと、
インナーメッキのすべりが良くないためです。
駆動させることによってオイルをインナーチューブに
いきわたらせ、潤滑することによって対策します。
以上、丁寧な操作を心がけて愛車が本来の
性能を発揮できるように心がけたいものです。
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- コラム5:バイクに携わる仕事
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- コラム7:バイク燃費への考察
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