オートバイ購入・売却の極意

エンジンの不具合にみるキャブレター

どうもエンジンの動作がおかしい、回転が不安定、 動かない、マフラーの異音等、キャブがおかしいことによる 不具合は多岐にわたります。
簡単に分けると、

キャブが作る燃調が濃すぎる場合。
キャブが作る燃調整が薄すぎる場合。
に分かれます。

始動すらしない場合もありますが、パイロットスクリューの 調整で始動ぐらいはできる場合が多いです。
以前、スズキのバンディットにのっていましたが、燃調が濃すぎる ことが判明。これはダウンドラフトの設計の問題。
キャブ内の油面を下げる(フロートの位置調整)で問題を解決 しました。

そのほか、燃料が濃すぎる場合は、エンジンの回転数が上がらない、 息つぎのあるアイドリングになる、等の現象がでますが、 これは燃調が薄い場合でも同じになる場合があります。

ここで確認するべきは点火プラグの焼け。
基本的に使用するとプラグは黒くなりますが、濃い場合は真っ黒に なります。薄い場合はキツネ色になるようですが、私の経験上、見た ことはありません。

逆に燃調が薄い場合はニードルクリップやパイロットスクリュー等 を調整して濃くしてやります。

燃調が薄い場合の確認現象としては、マフラーから薄い爆発音が 発生することがあります。
これは燃料が薄いために点火プラグが発火した時点では爆発せず、 マフラーまで排気された時点で点火してしまうものです。

薄すぎる原因としては、燃料がぜんぜんキャブまで来ていない場 合は、キャブのドレインをまわすことによって燃料の確認できます。 ガソリンが落ちてきたら燃料が来ている、ということです。

またジェット類のつまりによってもエンジンまで混合気がいかない ことがあります。

キャブレターの奥は非常に深く、薄くしたり、濃くしたり自分の 調整によってエンジンの動きが(当然)変わります。
自分でさわってみることによってエンジンの調子が良くも悪くも 変化していく その動きを確認したときは本当にうれしいものです。

"でもキャブをばらして自分のバイクを壊したくない"という人も いると思います。 そういう人はヤフオクなどで数万円の不動 バイクを買ってキャブや フォークをばらして教材にしましょう。

なおって動きはじめるときっと感動するはずです。

エンジン関係のトラブル
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