オートバイ購入・売却の極意

点火プラグの不良の分類





点火プラグが動作しているかどうかを確認するのは非常に 簡単で、プラグを一旦はずして、プラグの側面をエンジンで アースしながらセルを回してみます。
これで微小な火花が飛んでいるようであればプラグの動作は 問題ありません。ここに問題があるなら、火花が飛ばないからです。

それ以外、プラグの焼けを見て、現在の燃調を判断することが できます。
プラグが黒く汚れていると、燃調が濃い目になっているので 若干薄くすることが求められますが、実際それだけでは、 どの速度域の燃調が濃いのかはわからないので判断に迷います。

バイクの燃調は初動関係のスロージェット、中低速のニードルジェット、 高速のメインジェットにわけられ、それぞれ厳密な調整の上で メーカーによって燃調が決められています。
それをユーザーが変更してしまうのですから、ある程度のリスクは 享受しなければなりません。

プラグがキツネ色の場合は燃調が薄いといわれますが、実際 キツネ色のものを見たことがないのでよくわかりません。

教科書にのっているようなキツネ色にプラグはならないと思います。
簡単に濃くする場合はスロージェットやパイロットジェットを 濃い目にしてエンジンの息継ぎで調整します。

なお、上記はキャブレター車においての話ですが、インジェクションでも プラグに限っていえば同じ話になります。

インジェクションの場合は特にバイクの検査のために若干薄めに セッティングされていることが多く、この燃料を濃くすると トルク感が増したりします。

"インジェクションの燃調を濃くするなんてどうしたらいいんだ"と 思われるかもしれませんが、実際は結構簡単です。
そこで登場するのが"サブコン"と呼ばれるシステム。
バイクにもともとプログラムされているものは市販車標準なので 多少変更したところでエンジンにダメージを与えるまでには至らない。 この範囲内で自分の好みにあった燃調を選択することができ、 自分なりのフィーリングを見つけることもできます。

調整にはやはり専門的な知識も必要なので実際の適用は ショップへの依頼を強く勧めます。



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