排気ガス規制はなぜ必要なの?
排気ガス規制は何故必要かというと地球温暖化の一因とされている窒素酸化物や
二酸化炭素(俗にいう温室効果ガス)が含まれており、これを排出すると温暖化
が進むといわれ、これまでも幾度も規制が進んできました。
*本当は化石燃料(ガソリンなど)を燃やした熱量で温暖化したのか、それとも
排出したガスの温室効果によって地球が温暖化したのかは不明瞭なところです。
とはいえ、昔の2サイクルのバイクの排出ガスは非常に汚い感じはしました。
・・・個人的に。
実際には昔はバイクに対して規制はわりと緩かったのです。
時代背景もありますが、それよりも事故や暴走族の問題の方が大きかったために
1998年になるまで規制はありませんでした。
このときに2サイクルのバイクがほぼ姿を消しました。
2サイクルとはエンジンの吸気と排気の弁を省略したような構造で、非常に
単純で安く作れ、かつエンジンの出力パワー(排気量に対して)は大きなもの
でした。
しかし弁がないということは吸気と排気が非常にあいまいで、未燃焼のガスが
大量に噴出されていました。
この規制の後に平成18年規制が登場して段階的に施行され、このとき
にも大量のモデルが姿を消していきました。
キャブレターを使ったモデルでは未燃ガスが含まれてしまうので、インジェクション
化が進み、マフラーに三元触媒を配したモデルが普通となってきています。
こういう規制、規制によって魅力的なモデルが姿を消している現状があります。
ただでさえ、ユーザーの大幅な減少(バイク離れ)に加えて政府の規制、
メーカーは瀕死の状態といえるでしょう。
この規制は名目は環境保護の名のもとのものかもしれませんが、結果的にワリを
くっているのは日本のバイクユーザーだけなのです。
なぜなら日本の排気ガスは世界の排出量のたかが数%、自動車バイクでその4割
程度、バイクはさらに数%以下なので、本当に環境のためになるとは思えません。
結局、官僚の人間が外国に対して”日本の排気ガス規制は世界で一番厳しいです”
といいたいが為にこのようになっています。
それで一番ワリを食うのはユーザーなので、官僚はいたくも
かゆくもないのでしょうが・・。
今更規制をゆるくすることはできませんが、これ以上、日本のライダーだけが
ワリを喰うようなことにならないよう、祈るだけです。