イグニッションコイルのはたらき
イグニッションコイル自体の構造は単純で、
内部には鉄心とコイルが巻かれており、一般の変圧器と同じ
動作で高電圧を作りだします。
1次側と2次側では電力は等しく、コイルの巻き数のみを
変更すれば電圧はそれに比例した値になる、というのが仕組みです。
(電流値は逆比例するので微小な電流しか流れない)
実際、バイクにはどこにイグニッションコイルが内臓され
ているかというと、プラグコードが出ている、太い円筒形の
部品がそうです。
イグニッションコイルまでの電気の流れ
電気の流れとしては、オルタネータで電磁誘導の原理
で発電します。
エンジンクランクの左側についていることが多いですが、
オルタネータカバーをあけると放射状にコイルがたくさん
ならべられており、これが回転すると発電される仕組みです。
そのあと、イグナイタによって点火のタイミングを決定します。
シグナルジェネレータで発生した電流が内部トランジスタに
伝わり、そのトランジスタがオンオフを繰り返して
イグニッションコイルに伝わります。
その変化を受けたコイルがスパークプラグを放電させます。
電気の流れとしてはそのような形で、
オルタネータ(発電)
↓
イグナイタ(点火タイミングを選ぶ)
↓
イグニッションコイル(高電圧化)
で、プラグを点火させている訳です。