ABS体験会を利用する
公道においても私道においてもABSを作動させることは
なかなかありません。
そういった意味でABS自体を練習する機会はなかなか
恵まれることではありませんが、積極的に利用する方法として
ABS体験会を利用するというのが一番の方法です。
そこで学ぶべきはABSはライダーを事故や転倒から守る
万能のシステムではなく、あくまでも危険性を軽減し
ライディングをサポートするためのものです。
一般的に行われる試乗会とは趣が異なりますが、
滑りやすい路面でのフルブレーキを体験することで、
安全運転への意識を高めることができます。
また実際の公道での危険な場面において、
フルロックブレーキは躊躇してしまうものですが、
その練習を行うことができます。
ではABSの効果とはどのようなものなのでしょうか。
実際に雑誌でプロライダーとABSの制動距離を比較した
ものがありました。
結果はプロライダーの勝ち。
実際ABSはブレーキタッチを調整しているだけですから、
ブレーキを確実にかけることができるのなら、プロの方が
上手というわけ。
しかしプロと同じブレーキタッチができるか、または
事故にあって手が動かなかったら?、転倒中でそれどころで
はなかったら?そう考えるとABSを装備することは無駄では
ありません。
そのうで、ABSが作動するその時の感覚を覚えこませるように、
かつ転倒しないようにバランスをとりつつ、
安定性を保つようなバランス感覚を習得します。