オートバイ購入・売却の極意

ドゥカティ・ディアベル 評価ポイント




○スタイル(★★★★★)

全体のたたずまいやエンジンの動作性能や特性、すべてが一つのスタイルとなっており、最新のデザインは心を奪われる。 前方のヘッドライト、後方のリヤテール、側面のタンクが芸術品となっていて、ノーマルマフラーですらかっこいい。
コンピューター制御されたコントローラ表示は戦闘機のパイロットのような感覚を受ける。 所有感も抜群。


○走行性能(★★★☆☆)

低速はやはりそれほどトルクを感じないものの、アクセルをひねったときの吹け上がりも(リッターバイクからすれば)普通。 リッターバイクで100馬力超でであらあらしい走りも出来るが、大人しい走りもできる。
小回りはきかないが、安定感があるので倒しこみはそれほど恐怖感を感じない。重心も低めで2気筒なので車重も重くないのでハンドリングは悪くない。
もしかしたらドゥカティの中では初心者向けなのかもしれない。

それ以外ではシフトチェンジが非常に硬いのが気になったのと、ミラーが非常に見やすい。


○個性(★★★★★)

エンジンの個性は非常にある。これがドゥカティゆえんだが、ボコボコいうエンジンの特性はやみつきになる。 エンジンブレーキがきいているときはエンジンが息継ぎをしているのかと思うような挙動を示すようなこともあるが、アクセルオンで悪魔が咆哮する。
魔獣に乗っているような感覚でスポーツ性能も高い。 これを乗りこなせたらとてもとても楽しいだろうな、と思います。


○費用効果(★★☆☆☆)

車体価格は一番安いモデルで190万ぐらいなので、普通に考えると高い。高すぎ。 国産大型の2倍ぐらいか。

乗り手を選ぶのでリセールバリューも低めだし、メンテや維持費も異常にお金がかかる。 バイクでコストは語るべきではないが、この個性に納得してお金を払える人はいいが、貧乏人が背伸びして買ってしまうと後悔することになるかもしれない。


○実用性(★☆☆☆☆)

ノーマルマフラーでもうるさすぎ。近所迷惑この上ない。(まぁそれが個性に反映しているのだが・・) 信号が点在している場合の街乗りは苦手でチョイノリは不可。
オフロードもおススメできない。
ロングツーリングも振動が大きいのとカウルがないので疲労がたまりそう。 高速道路走行用の日帰りツーリングぐらいがベストなのかも。すり抜けも危険かも。

ミラーもひし形でデザイン重視かと思いきやみやすい。
足つきに関してはシートが低くおさえられているのでベタつき。
おそらく160cm台の人間でも足がつくのではないかと思う。

ライディングポジション自体は前方に体重がかかるバイクの特性からして股への負担が大きいのと(タンクの形状がしっくりこない)、 ステップが案外近いので足が長すぎる人には逆に窮屈かも。170cm台の平均身長ぐらいの人が一番しっくりくるかもしれない。 エンジンは2気筒であるものの、パワーがあるので不便さは感じない。
エンジンが不等間隔のエンジン音なので非常に個性的で、排気量があるために高回転の伸びとトルク感も感じることができる。 昔の乾式クラッチのようなバリバリ感はなくなってしっとりとしたクラッチタッチになっていたのはびっくりした。 ブレーキはブレンボなので前も後ろも非常によく効く。 タンクの中央に液晶画面があり、シフトチェンジの状態やスポーツモード(アーバン、など)を調整することができ、 近代的な電子システムが搭載されているのは非常にカッコイイ。
もちろんキーはスマートキー。ボタン一つでエンジンが始動する。 シート下は車検証が1枚入る程度のスキマしかない。

総評すると典型的なドゥカティマシンでありながら最新の装備を兼ね備えたバイク。 排気量としても装備としても不安なところは一つもないので安心したライディングができる。 またエンジンの特性が非常によく、エンジン回りもエンジンの特性を生かすようになっているので、 このエンジンを楽しみたいという人には納得のできるバイクだと思います。











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