オートバイ購入・売却の極意

ドゥカティ・M1000S.ie 評価ポイント




○スタイル(★★★★☆)

イタリアンスタイルなのでスタイルは抜群。その当時では 洗練されたスタイルでした。Lツインは縦置きなので車体を 細く作ることができ、そういう意味でもスマートでした。 やっぱ赤ですね。
非常にカッコよいバイクでした。


○走行性能(★★★☆☆)

ピーキーかと思いきや案外普通。リッターなのに80馬力そこそこで 低速トルクもそれほどない。 当然街乗りには十分だが、空冷なのであまり出力があげられないためか。 そういう意味ではホンダのCB1100と同じような感触であった。


○個性(★★★★★)

外車の個性は非常に高い。やはり先述したLツイン、トラスフレーム、 ビキニカウル等もその当時は先端をいく個性があった。
またエンジンについても空冷の独特のエンジン音とガシャガシャ感の ある乾式クラッチは個性という意味では最高でした。


○費用効果(★★☆☆☆)

車体価格は高いがリセールバリューは低くない。 リッターバイクでも車体が細く軽いので街乗り可能。 燃費性能はあまりよくない。全体的にはリッターとしては 費用効果高いが、メンテ、維持費は国産大排気量より高い。


○実用性(★★★☆☆)

街乗り可なので実用性は高いが、コンビニにいくのに 乗れるかは疑問。
車体は細くすり抜けも容易。 ネイキッドであったがビキニカウルで高速走行も可。 実用性は中位といったところ。


乗っていたのは当然イタリアンレッド。 なかなか個性的な一台でした。 モンスターシリーズといえば脈々と続いているネイキッドシリーズで、 前のモンスター900の方が一般的で1000はあまり情報がなかった のですが、個性と外見だけで買いました。

繰り返しになりますが、よいところとしては

・個性的なエンジン。ツインの鼓動はそのままにリッターらしいふけ上がり。
 エンジン音も個性的。
・乾式クラッチのバリバリ音。タッチは慣れが必要。
・外観。シルエットが美しい。
・細い車体。この排気量クラスになると国産のどれもが4気筒(+水冷)なので、  車重が圧倒的に軽い。とりまわし楽。女性にもいいのでは?
・このモデルからインジェクションを採用した為始動性良好。
・頑強な足回り。車体が細いのでバンク角も稼げる。

悪いところとしては

・修理サポートできるところがすくない。バイクショップ受け入れ拒否されました。
・車検もサポートしてくれなかった。
・パーツ供給に不安がある。入手困難。
 使っているパーツのサイズ等もオリジナルのものがよりによって多い。
・1ヶ月程度でオイル漏れ・・・。どうしようも無かった。
 このほか結構壊れて修理したがどこをどうしたかは忘れた。
 私が体験したことがないが、オーバーヒートも結構起こるらしい。
・車体もパーツも高い。維持が難しくなった。

やはりある程度見てくれるバイクショップがないとツライものがあります。
車体以外に資金に余裕がある人の方でないと維持が難しいです。
外車である限り、パーツの不安はやはりぬぐいされません。
完全ディーラーおまかせ状態ならそんなことはないでしょうが、 いったいいくらかかるんだ、というぐらいお金を取られます。
逆にいえばそれだけの資金がある人にとっては問題ない車種かも。

総評として、コストパフォーマンスのいいバイクとは云えないと思いますが、 ハーレーでもそうですが、個性というものは外国車は圧倒的だな、と思いました。 ハーレーならアメリカ、ドゥカからイタリアらしい鼓動が伝わってくるよう です。経験として一度は乗れてみてよかったと思います。







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